アールヌーボーの金具
2013/08/11 Sun 10:10

先日書いたアールヌーボーの家具の、摘みの修理をしました。
こんな感じでネジもねじ切れ、本体も切れてしまっています。
当初自分で手を付けてみようかとも思いましたが、後の祭りがとても怖いので、
いろいろな方に相談をすることにしました。
その顛末を書きます。
まず、腕の立つ家具修復士の意見を伺うと、こりゃー手に負えないと、一蹴されてしまいました。
家具修理といえば、金具やガラスにも精通いていないといけませんが、
これは、その域を超えた修復になるとのこと。
家具屋が駄目なら、美術品修復家に。
知り合いの伝を頼って、マイセンなどを修復している方に相談しましたが、材料がないから
これも難しい。
結局、宝飾品の修理などをする方に依頼することに決めました。
品物は真鍮の薄板なので、バーナーを当てると蒸発してしまうかもしれないとのこと。
蝋は?ときいたところ、真鍮に真鍮は付かないといわれてしまいました。
当初は無垢財を削りだして、切れた部分を再生しようかと思いましたが、
オリジナルではなくなってしまう。
つまみは、ボタン加工のようなつくりをしていて、ボタン屋などにも当初聞きましたが、
新しいものを買ったほうがいいといわれて、話がかみ合いませんでした。
高級ボタンは歩けど、修理するという概念は無いようです。

ボタン河口の部分を開けた時に、数箇所で材が切れて(戻してありますが)
若干手に当たる感覚がありますが、また多少歪みは残りますが、取り付けて違和感のないレベルまで。
小さい修復も道具が有れば手を出してみたい領域です。
アンティークショップ KUMUTO
東京都稲城市矢野口480-1
金曜・土曜のみOPEN
12:00~18:00
TEL:0422-72-2188(休みのこともありますので、ご確認ください。)
駐車場一台分あります。
詳しいMAPはH.Pのアクセスをご覧下さい。



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