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レフェクトリーテーブル。

もとは教会などで、大人数で食事をするためのテーブルです。

なので、とても大きい事が前提のもの。



本物は中々お高くて、お目にかからないです。

2-30年前から、日本にもリプロダクションが入るようになって、

一般家庭でも使われている。大きいものは3mもあったりするが、

日本の住宅事情に合わせて、1.8~2mくらいが多いように思います。

以前在籍していたアンティークショップでも何十本と販売しました。

天板の厚さによって重量も半端なく重いものになります。

覚えているので厚いものは75mmくらいあったように記憶していますが、

それで2mを超えると、二人では取り回せないくらい重い。

そんなテーブルの塗り替えの依頼があったので、書いてみます。



BLOG1329.jpg

長さ2.4m、幅1mの大きい天板。

お客さまへお邪魔してどんな感じか聞くことに。

お客様「2Fなんです」

わたし「がーん!」

わたし「天板はここから入れたんですか?」

お客様「ハイ。たしか」

階段も180度折れてます。

どう見てもスイスイ上げてない。

いや上げるだけなら良いけど、「下ろして上げて」をやるには。。。

日を改めて伺い、二人してヒーヒーいいながら何とか下ろしました。

引越し屋か!

さてその日は何にもやる気が起きず(嘘です)、日も暮れたので、

翌日から天板の塗装を剥がす作業です。

硬い塗膜を、スクレーパーやガラスでゾリゾリ木目に沿って、

取り除いていきます。

BLOG1330.jpg

こんな感じに、全部取り除きます。

取り除いたあとはペーパーで生地を整えます。

木目に沿ってまず100番。

終わったら400番くらいで丁寧に、手で触ってスベスベに!

研ぎ終わったら、オイルステインを載せる。

BLOG1328.jpg

オイルをのせると、木目が際立つ。

BLOG1327.jpg

シェラックで色を詰めていく。

上の写真は2回目。

フレンチポリッシュは、仕上がりを考えて最初薄めに。

途中で加色しないので、最初にサンプルで何度も試します。

一応4回で考えていたが、大判になるとどうもしっくりこない。

結局数日掛けて、5回重ねました。

BLOG1326.jpg

お客さまの要望から、最終的にウレタンで仕上げることになりました。

イギリスで塗られていたのは一液のウレタン?だったので、

今回は2液のウレタンを使うことにしました。

ツヤツヤである。

表面を荒らして、塗装面を整え、完成です。

納品後に、写真を撮らせて頂きました。


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