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姿見

2009/09/16 Wed 11:17

大きい姿見のフレーム。

(今日は少し長いです。)


鏡はありません。

家具と言うより建具と言ったほうが正しいかもしれません。

壁に埋め込まれていた内装の一部として特別の作られたものだからです。

外枠のフレームには壁材にのみこまれた跡が残っています。


ミラーが付いていたら一人では持ち上がらなかったかも知れません。

と言うのはガラスが相当の厚さだったろうと想像できるからです。

アンティークのミラーは必ず(100%ではないですが)面と言うものを取ります。

鏡の端に斜めになって削り磨かれて縁取りされた加工のことです。

面を取るにはガラスにそれなりの厚さがないと端部が薄くなり割れやすくなります。

面は見えている部分だけではなくてフレームにのみこまれた部分もそうなっています。

このフレームは20mmほどののみこみが有ります。

加えて見える部分にどれほど面が必要かはミラーの大きさとのバランスですが25mmほどは欲しいところです。

つまり45mmの面取りをしなくてはけないのです。

これはとても大変なことです。

とても厚いガラスが必要になるということです。




また厄介なのがこのフレームは上部に有る彫刻飾りの一部がガラスの上に入り込む形なっています。

下部の大きい曲線も同様ですがガラスはこのラインに沿う形でカットします。

四角いガラスに面を取るのは機械がやるので比較的に簡単です。

しかしこのような曲線や鋭角に切り込んだガラス端部を面取りするのはとても大変で基本手作業になります。

折れやすいことも有りどこもやりたがらないし職人さんの手も少なくなってきたようです。

面取りなんて流行らないし軽くて薄いガラスで見れれば十分ということなのでしょうか?

私はアンティークの鏡を見るとき「面」を見て手の係り具合を見るようにしています。




w1044d85h1800 フランス製
¥160000

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もちろん彫刻もすばらしい。

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