デッカ・デコラの修理

2014/02/14 Fri 14:27

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お客様からの依頼で、イギリス製キャビネットの修理をしました。

中身は電蓄。オーディオのセカイでは有名な decora という最上位機種です。

中身の修理ではもちろんなく、躯体の補修です。

オーディオの修理依頼自体あまり有りませんが、たまにスピーカー等の修理依頼があるくらいで、

此方は大変興味深い品物だったので、書かせていただきます。

イギリスに限らずでしょうが、キャビネットタイプの居間にあうデザインです。

此方は、ヘップルホワイトやアダム様式を持ち合わせたもののようです。

全体はマホガニーの突き板で仕上げられています。

足は挽き物のパーツとなっており、ビス止め?されています。

アンプとスピーカーを実装すると相当重くなりますから、これは輸出を考えての処置だと思われます。

外して輸送、店頭で取り付けるようにしたのだと思われます。日本にも数台しかないそうです。

製作されたのは1950年ごろなのでしょうか?全体がクリア塗装を掛けているようです。

キャビネットタイプのオーディオは良くあるものですが、ここまで立派なものを見たのは初めてでした。

今回は天板が相当やられていたので、塗装を生地だしから全てやり直しました。

キャビネットタイプとなると花瓶やらお酒やらでどうしても輪地味が出来ることが多いのです。

今回は修理のしやすい、フレンチポリッシュにて、以前の色に仕上げました。



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(正面からの光りで天板が曇ったように見えていますが、クリアな仕上がりです)

中央の天板は跳ね上がり、プレーヤーが現れるのですが、ダンパーの調子が良くないようです。

通常、ゆっくり閉じていくのですが、全く効いていません。

パッキンが寿命のようでしたが、何とか改造して使えるようにしました。

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両サイドの、R部分にスピーカーとコントローラーが入っています。

ワイヤーグリルという金属の格子の裏には、ナイロン製の緑の布が絶妙に張られています。

この部分は1800年ごろの家具のデザインですが、本来ならシルクを用います。

ドレープをつけた生地などを張りなおしてもいいのかな?何て考えたりしますが、

音に影響をするのかもしれません。

ナイロン製にしたのも、その辺の理由があったのかもしれません。

その他、カギと鍵穴飾りの修理をし、磨き上げたところです。

溜まった埃を掃い、綺麗になりました。

鳴っているところを、一度聞いてみたいと思わせる雰囲気を持つ、逸品と思います。



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